2022/12/12 20:01
おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。
何事にも「形から入る派」ですが、形が出来上がったら1度満足してしまいがちな原田です。
さて、今日は道具の『松・竹・梅』についてお話させてください。
おそらく一般的な解釈として「おめでたい物事に使われたり、商品や物にランクを付ける時に使われている」事がほとんどだと思います。その中でも値段が高い物から順に松→竹→梅と解釈している事がほとんどだと思います。僕も自分で物づくりをするまでは上記のような考えでいました。全然間違っていなくて考え方としてはごく自然だと思います。しかしながらこのような仕事をするようになってから少しずつ考えが変わってきたのも事実だったりします。
少し前になりますが、blog→https://byking.official.ec/blog/2022/10/28/200815で「自分で作る道具」のお話をさせていただきましたが、そのお話と少し似ているかもしれませんが、今回は「お金」にフォーカスしていきたいなぁと思っています。
例えば、こちらの道具。



『ヘリ落とし』と言う道具ですが、革のヘリ(コバの角)を削るために使用する物になります。我々LeatherSmith(革職人)には必要不可欠な道具の1つですが、先ほどの画像の1枚目のヘリ落としのお値段は¥16.000-。そして2枚目の画像のヘリ落としのお値段は¥12000-になります。そして3枚目の画像のヘリ落としのお値段は¥800-になります。何倍の値段差があるんだ?笑
おそらく並べたら1枚目の画像から順に松→竹→梅となります。当然1番お値段が高い訳ですから切れ味も素晴らしい!と思う方が多いと思いますが、そんな事はありません。どれもこれも研げば素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれます。そして、僕が1番使用頻度の高いヘリ落としは画像の3枚目、¥800-のヘリ落としです。もちろん革の厚みによって使い分ける事はありますが、ダントツで¥800-のヘリ落としを使っております。普段何気なく使っていましたが、不意に考えた事があります。
「そーいえば、この1番高かったヘリ落とし、数回しか使ってないなぁ。」
ここで松竹梅の「松」であるにもかかわらず、使われていないってどういう事だろう。とぽわ〜んと考えました。
「¥16.000-のヘリ落としに比べて¥800-のヘリ落とし何個買えるんやろ?しかも¥800-のヘリ落としも1〜2年は保つしなぁ。」
確かに高価な道具だと言う事は間違いない。しかしながら、『自分に合っていない道具』である事も確か。この高価なヘリ落としを使っていない僕にとってはもしかすると松竹梅の「梅」になるんじゃないか。世間一般的にはランクで評価する基準として「松・竹・梅」を用いる事がありますが、僕の中でのランクも存在すると言うことです。つまり僕にとっては紛れもなく¥800-のヘリ落としが「松」で、¥16.000-のヘリ落としは「梅」になっていると言うことです。価格で決める「松竹梅」もあれば、自分にとっての価値で決める「松竹梅」もある。
そんな事を考えてアホみたいに「1つ大人になった。」と嬉しがってるバカ野郎ですが、そんな事をわざわざblogで書かなくても知ってるよ。と思われた方々、大変失礼いたしました。とにもかくにも愛着のある可愛い道具たちですのでしっかりとメンテナンスしてあげようと思います。
こんなバカ野郎のblogを最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
アトリエからは以上です。
じゃーね。
