2023/03/17 20:18
おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。
※明日、3月18日(土曜日)AtelierBYKINGは都合によりお休みとさせていただきます。ご迷惑をおかけ致しますが、よろしくお願い致します。
さて。
今日は【僕がお財布を初めて作るときに非常に困った事】というテーマでお話させて下さい。
初めてお財布を作る時に困った事と言ってますが、正直困った事しかないんです。笑
困らなかった事なんて無い。そりゃそうですよね。初めてなんだから。笑
このblogを始めた時ぐらいに少しだけ初めて作ったお財布の事に触れたと思うのですが、今日は実際にどんな事に困ったのかもう少し深くお話させてください。
と、言うのもね。先日お客さんに「初めて作った革製品って何ですか?」と聞かれたので当時の事を少しだけお話してたんですよ。
僕…「初めて作った革製品は財布です。」
お客さん…「ええ?財布ですか?キーホルダーとかそーいう簡単な物じゃなくて?」
僕…「そーなんですよ。財布が欲しかったんです。」
お客さん…「よく作れましたね!初めてじゃ難しそうなのに。」
僕…「はい。見事に作れませんでした。笑」
お客さん…「え?笑。作れなかったんですか?笑」
僕…「はい!作れなかったのでどっぷりハマっちゃったんですよ。笑」
お客さん…「なるほど〜!!笑。具体的に何が出来なかったんですか?」
僕…「ほぼ全てと言っても過言ではないんですけど、『これ、物理的に無理やろ!?』と思ったのは革の厚みなんですよ。」
お客さん…「厚み!?」
という会話があってね。1番困った事は何かって聞かれたら僕の記憶の中ではやっぱり【革の厚み】だったんです。当時、初めて行った革屋さんで色々と教えてもらったんですが、革の厚みに関してはその時は教えてもらって無かったんですね。とりあえずお目当ての革を購入して、家に届いてから初めて生じた問題だったのでかなり苦労した事を覚えています。
革の厚みは種類にもよるんですが、当時購入した革はいわゆる【ヌメ革】でした。なので、だいたい3mm〜3.5mmぐらいの原厚なんですよ。これを裁断するんですけど、カードケースやコインケースを制作しようと思っても厚みがありすぎて僕のイメージしているカードケースやコインケースにならない訳です。厚過ぎるんです。なのでどうにかこうにか革を薄くするんですけど、めっちゃ無理だったんです。笑
カッターで薄くしようと思っても革包丁で薄くしようと思っても、とてつもなく時間がかかるし決して均一に薄く出来ないんです。何度も何度も挑戦したんですが、いっこうに不可能だったんです。「これ、無理だろ〜。」と思ってほぼ諦めかけていたんですけど、一度革屋さんに聴いてみようと思って電話したんですよ。そしたら【漉き加工】と言う工程を業者さんに依頼する事を教えてくれたんです。『自力では不可能』と言う事を学ばせていただきました。そこから厚みを指定して業者さんにお願いするようになったんです。
※業者さんと言っても革屋さんが手配してくれる。
この【革の厚み】が財布を制作する上でホントに最初に困った事でした。今はググればそれなりに情報が出てくると思うので、さほど困ったりはしない事かなとは思いますが、ググっても分からない事も世の中にはまだまだありますよね。そんな時は【迷わず聴く】と言うことをすればほぼほぼ解決するんじゃないかなぁと思います。たまに教えてくれない人もいるけどね。笑
とにかく、振り返ってみれば初めから上手くいく事なんてほぼ無かったように思います。逆に初めから上手くいってると危険だと思う方が良いかもしれませんね。
明日はblogもお休みになります。また明後日のblogを楽しみにしていただけると嬉しいです。
アトリエからは以上です。
じゃーね。