おはようございます。

こんにちは。

こんばんは。

【人間の五感を最大限に感じ取れる瞬間は排便を我慢している時間である】

by  LeatherSmith  KAZ

アホ極りない冒頭でのスタートとなっておりますが、あまり気にしないで下さいね。笑

ここからガチャッとスイッチを切り替えて、いつも通りアホみたいなblogのスタートです。

※アホみたいなblogであればスイッチを切り替える必要はないですね。笑

『前編』

さて。

今日は革のダイヤモンド【Cordovan（コードバン）】について少しだけお付き合い下さい。もう革好きの方は説明不要と言ったところだとは思いますが、まだCordovanについてあまりご存知が無い方もおられると思いますのでご説明させてください。

Cordovanは馬の革で、馬のお尻の部分の革を指します。しかしながら一般的に流通している革の表面を残してなめされる革とは違って、組織の内側（お尻の皮膚の中）にあるコードバン層と言われる部分だけを削り出した部分がCordovanの革になります。

なので、コードバン層を取り出すためにはものすごい技術が必要だったりします。Cordovanの持つ独特な光沢や高級感、そして希少価値などから多くの人から魅了される極めて人気の高い革となっております。

世界でもコードバンを生産する業者さんは少なく、日本では『新喜皮革』さんが有名ですね。AtelierBYKINGでも『新喜皮革』さんが鞣されたCordovanを使用しております。

『革のダイヤモンド』や『革の宝石』などと言った名称も持ち合わせる魅力たっぷりのCordovanではありますが、ここからは実際に何がメリットでどんな点がデメリットかをお話させて下さい。

※メリット＊

・美しい表情

・エイジング

・堅牢性

＊デメリット＊

・水に弱い

・キズ付きやすい

大きく分けて上記のような特徴があります。１つずつ僕なりに出来るだけ分かりやすくご説明させていただこうかなと思ってるのですが、かなり長くなると思うので今回も『前編』、『後編』に分けて説明させて下さい。

※メリット＊

・美しい表情

もう言わずもがなな所ではありますが、何と言ってもcordovanの表情は使用する前からかなりの光沢を秘めています。（マットなcordovanもあります）何と言っても二度見をしてしまうような美しさが最大の特徴ではありますが、分かりやすい色で言うと同じ『黒』でも、その『黒さ』が全然違います。これはもう画像でご確認いただければと思います。（右がcordovan）

・エイジング

使う前でも素晴らしい光沢を放っているcordovanですが、まだまだこんなもんじゃございません。ゲームのRPGで言うとレベル1でございます。ここから使うたびにどんどんレベルが上がっていきます。もともとcordovanに含まれているオイルと手からの油分によって表情が変化していきます。さらにモノと触れ合うたびによりスムースな表面になっていき、最終的には「鏡やん！」と言いたくなるほどの艶を放ちます。（実際には鏡のようには写りません。笑）

・堅牢性

cordovanの持つ耐久性は牛革の3〜5倍と言われています。長年に渡って使用でき、実際に荒く使われがちなランドセルにも使われていたりするほどの堅牢性があります。薄くて軽くて丈夫。3拍子揃った極めて優れた高級皮革です。

明日はデメリットについてご説明させて下さい。

アトリエからは以上です。

じゃーね。