2022/10/23 20:01
おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。
最近ロードバイクにハマっているんですが、ひょんな会話から「弱虫ペダルいいよ!」と教えていただいて半信半疑で観てみると涙がとめどなく溢れ出した原田です。
さて、今日は牛革の『部位』について少しご説明させていただこうかなと思います。
牛革についてはいくつか種類がある。
と少し前のblogでご紹介させていただきましたが、革には『部位』なるものもございます。なかなか良くわかりませんねぇ〜。ここらへんが革の面白い所だったりするんですが、ちょっと革職人目線でのお話になったりしちゃうかなと思いますが、お付き合い下さい。笑
また少し例えと並行しながらのご説明になると思いますが、僕も言語能力は低い方なので暖かい目線で見守りながらご覧いただければ嬉しいです。
さて、今回も人間に例えてご説明させていただくと、人間にも『部位』はありますよね。
簡単に上から頭、首、胸、腹、腰、足、手など多くの『部位』が存在しています。各部位によって動きもさまざまだったりしますよね。例えば頭はあまり動かす事は出来ない。でも首は前後左右に動かせる。といった感じで各部位には特性があります。腕にしても足にしてもそうですよね。曲げやすい方向と曲げにくい方向があると思います。これは牛さんにとっても同じなんですね。それぞれの部位が存在します。そして実は牛の皮も革に加工した時にそれぞれの部位に対して特性が活きていたりします。
首 → ネック
肩から背中 → ショルダー
背中から腰(お尻) → ベンズ
前足からお腹、後ろ足 → ベリー
大きくこんな感じで呼ばれていたりします。それぞれの部位に特性があります。
ネック → 硬さがありシワが特徴的。
ショルダー → キメ細かくしなやかさがある。
ベンズ → 繊維の密度が高くて硬い。
ベリー → 繊維がゆるくてかなり柔らかい。
と、まぁこんな感じでそれぞれの部位に特性があって、物を作る時にそれぞれの特性を頭に入れながら繊維が流れている向きも気にしながら1つの商品を産み出していたりします。
※かなり細かな拘りなので普段はあまり説明していません。
ただし、繊維の流れの向きは非常に重要で、革を曲げやすい向き、曲げにくい向きをしっかりと確認しています。もちろん作る商品によっても部位が重要になります。
例えばベルトを作る時はベンズの部位を使用します。繊維にそって裁断をするわけではなく、繊維に逆らって革包丁を入れるわけです。なぜか?ベルトは伸びると困るからです。
と、まぁこんな感じでただただ作っているわけではなくてしっかりと考えて作っているよ。と言う事をちょっとだけお伝えしたかったりもしたので今日は革の『部位』について少しお話させていただきました。
まだまだお喋り出来るのでお店に来られた時はどんどんご質問ください!笑
僕の知らない事も教えていただけるとありがたいです!
今日はこの辺で閉店ガラガラさせていただきます。
アトリエからは原田がお届けしました。
じゃーね。